こんにちは!
担当Yです。
さて、昨日に続き今回もこちらのアイテムのご紹介!
「トップをねらえ!」シリーズ、「勇者エクスカイザー」シリーズとみなさんにご好評頂いている「SMP ALTERNATIVE DESTINY」の新作第三弾!
「SMP ALTERNATIVE DESTNY 超獣戦隊ライブマン ライブロボ」‼
今回初めてこの開発ブログをお目にかかる方は、是非昨日の開発ブログもご覧ください。昨日・今日・明日の全3回構成のインタビュー形式で商品の解説を行っています。
20日まで下記スケジュール&内容で投稿していきたいと思います。
■公開スケジュール
●17日(土) 12:00
<第1回>
「SMP ALTERNATIVE DESTINY」振返り&「SMPAD 超獣戦隊ライブマン」シリーズ コンセプト解説!
https://bandaicandy.hateblo.jp/entry/20230617_smp
●18日(日) 10:30
<第2回>
「SMPAD ライブロボ」 各超獣形態に迫る!
●19日(月) 18:00
<第3回>
「SMPAD ライブロボ」 ロボット形態をデザイナー 宮内氏が解説!
●20日(火)
「SMP ALTERNATIVE DESTINY 超獣戦隊ライブマン ライブロボ」
商品情報公開&予約開始
それでは早速、「SMP ALTERNATIVE DESTINY」シリーズ プロダクトデザインをご担当くださっている「デザイナー 宮内利尚氏」のインタビュー<第2回>をどうぞ!
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<第2回>
「SMPAD ライブロボ」 各超獣形態に迫る!
デザイナー 宮内利尚氏
BANDAIキャンディ事業部 担当Y
インタビュアー:河合宏之氏
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──「超獣戦隊ライブマン」は、ファルコン、ライオン、ドルフィンをベースとしたビークルをはじめ、生物や命を意識させるコンセプトと作品になりますが、SMPADとしてはどのようなアレンジを目指しましたか?
担当Y:劇中で嶋大輔さんが演じる天宮勇介が言った「俺達は、生きとし生けるものを守る戦士」という点が重要なキーワードでした。それぞれの獣型ロボ……僕らは「超獣」とカテゴライズしているのですが、彼らは生きとし生ける世界のすべての生物を守る象徴的な存在なのではないかと。そこで「すべての生き物の守護神としてのライブロボ」という方向性で企画書をまとめました。
宮内氏:ディテール面では、「当時のプロップを作られていた職人の方々の意図を読み解く」ことがコンセプトになりました。90年代までの「スーパー戦隊シリーズ」の特殊撮影では、現在のCGと違い、立体物としてのプロップが作られていました。その雰囲気の源になっているのは、様々な素材を用いて生み出されたディテール感です。そのディテールを出来る限り反映させ、当時の雰囲気を取り込みたいと考えました。
担当Y:実際に数百枚に及ぶ当時の写真を版元様からお借りし、各話の映像のメカシーンを研究し、劇中のディテールを拾いました。
──まるで考古学のような雰囲気がありますね。
宮内氏:Yさんが集めてきてくれた膨大な資料や約50話におよぶ本編の映像を元にライブロボのディテールを考証していく、という点ではまさに考古学と言えるのかもしれませんね。
──ディテールを加えて行くときに、どのような点を考慮しますか?
宮内氏:機能をディテールに落とし込む作業は楽しいんですよ。ビークル時の機能が、ライブロボになるとどんな意味を持つのか……。例えば合体する事によりパワーが上がるのか、装甲が強化されるのか、それとも機動性が上がるのか……、各超獣形態の機能がどのようにライブロボの機能に繋がって行くのか。それをイメージしながら作っていますね。
──1つ1つのディテールの意味を解読していくことも、SMPADの面白さだと感じますね。
宮内氏:アクアドルフィンの頭部は、なぜツルっとしたデザインなのか。SMPADでも、ディテールはそのままにしています。
なぜかといえば、アクアドルフィンは潜水艦で、耐圧性を考慮しなければなりません。ビークルになったときに、どんな機能が想定されていたのか。それを実現するためには、どんな機能を膨らませればいいのかという点は、作り手としてイメージします。
──次に各マシン形態のコンセプトやギミック的なポイントをお聞かせください。
●ジェットファルコン
宮内氏:ジェットファルコンは、マッハ10の極超音速で飛行するビークルですので、そのスピードに説得力を持たせるためのデザインを意識しました。
そこでライブロボの各スカートにスラスターを設け、ジェットファルコン形態では噴射口を後方に集中させることで、推進力を得るというギミックを取り入れました。
↑ジェットファルコン背面。各推進器の噴出口が集中していることが分かる
また、フロントスカートの前側には、スラスターの追加に合わせてエアインテークを設けています。さらに、翼自体にも厚みを設け、これも推進装置というイメージでデザインしました。
↑フロントスカートとなる部分にはエアインテークの意匠が施されている。機体上面にもインテ―クが設置されており、戦闘機としてデザインされていることが分かる
↑翼面後ろ側の推進装置をイメージしたディテール。機体全体に宮内氏のデザインが行き届いている
●ランドライオン
宮内氏:ランドライオンは陸戦兵器ということもあり、プロップは大地を駆ける力強さが魅力でした。そのイメージを崩すことなく、オリジナルのディテールの意味をひとつずつ紐解きながら、フォルムを調整しました。
追加したデザイン部分としては、ライブロボの肩アーマーになるパーツ側面に、スラスターを加えました。このパーツはランドライオンへ変形すると、ちょうどスラスターが後方を向く形になり、推進パーツとして機能するという設定です。
↑ランドライオン背面。ライブロボの肩部となる箇所にスラスターが設置されているこごがわかる
↑ランドライオンの背面に搭載されるライオンカノンは、オリジナルのディテールを再現しつつ、バランス調整が行われた
↑尻尾の造形も当時のプロップに沿ったディテールで造形されている。今見ても非常に魅力的な造形になっていたことが分かる
●アクアドルフィン
宮内氏:アクアドルフィンは水中用の潜水艦ということで、オリジナルデザインの流線形フォルム、ディテールの意味を意識しながらデザインを行いました。ドルフィンの優美さや躍動感を意識して、全体的なフォルムの調整を行っています。
アクアドルフィンのこだわっているポイントとしては、脚部のカバーを開け、上下入れ替えると水中用形態と車輪を有した陸上用形態にそれぞれ切替らえれることです。SMPADは、水中用形態まで再現した、はじめてのアクアドルフィンと言えるかもしれません。
↑上:水中用形態、下:陸上用形態。パーツの上下を切り替えることにより両方の再現が可能
宮内氏:先ほどの説明と重複してはしまいますが、アクアドルフィンの頭部はオリジナルディティールを尊重しています。潜水艦に求められる耐水圧性や強度を考えたとき、当時の造形は非常に理にかなったシルエットになっていたんだなと改めて感動しました。
↑ドルフィンの頭部にあたる部分。ライブロボ形態でも全体の中で良いアクセントになっている
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いかがでしたでしょうか…?
宮内氏により今回の「SMPAD 超獣戦隊ライブマン」企画の輪郭が見えてきたかと思います。
明日は「SMPAD ライブロボ」 ロボット形態をデザイナー 宮内氏が解説!
ついに姿を現すライブロボ!その詳細は明日 19日(月) 18:00公開予定!
お楽しみに!
(C)東映
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SMP ALTERNATIVE DESTINY
プロダクトデザイナー
宮内 利尚
ミヤウチ トシナオ
数々のメカデザイン・ハイブランドプロダクトを創出し、今や世界でも注目を集めるデザイナー。デザインのみならず、企画立案、商品開発、原型師等多方面で活躍。今回の「SMP ALTERNATIVE DESTINY」では企画立案時からバンダイとタッグを組み商品化に取り組んでいる。
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