バンダイ キャンディ スタッフ BLOG

バンダイの食玩・お菓子・食品etc… “バンダイ キャンディ”の開発スタッフによる公式ブログです。開発担当者が交代で更新予定です。      ※このページでは、記載内容・商品等に関するお問い合わせは受け付けておりません。ご了承ください。

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【体の神将】スーパーミニプラ 忍者合体 無敵将軍【ついに参上!】

こんにちは。

スーパーミニプラSSS担当N西です。

 

さぁて、今回のスタッフブログは!?

ついに発売になる『スーパーミニプラ 無敵将軍』のご紹介だよ~ッ!!

どうなることやら♪ 

講釈師のおじさんのマネをなんとか文章で表現してみようと思ったのですが難しいです。

 

ということで素の自分に戻って、、、今回は発売直前に迫った『スーパーミニプラ 忍者合体 無敵将軍(9/24発売)』のご紹介をしたいと思います。

 

過去の記事はこちらです。

bandaicandy.hateblo.jp

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今回無敵将軍の開発にあたり、DX無敵将軍をかなり研究していたのですが、見れば見る程この変形合体ギミックは数あるDXロボの中でも傑作だなと舌を巻くばかりでした。

・合体前からは想像できない合体後のフォルム

・全体として変形合体が難しいわけではなく、一部少しテクニカルな変形はありつつもその変形し様や工夫が面白くて気持ちいい

・和のモチーフをふんだんに使いつつ、それでいて外連味があってとてもカッコイイ

名戦隊ロボの必要な条件を揃えた名戦隊ロボだと思います。まとまりすぎです。

カクレンジャーは戦隊人気が高いのですが、玩具としても非常に人気がある理由を改めて納得させられました。

自社商品なのである意味手前味噌なのですが、本当に感動的な商品です。

ただ、先人の知恵を紐解いていざ自分が開発する側に立つと、これほどまでに難しい商品もありませんでした。

戦隊ロボはDXロボの変形合体がかなり参考になるというかベースにできるので、あまり変形合体で悩んだり設計に時間がかかるということがありません。

しかし無敵将軍はDXのあのサイズだからこそ表現できるロストテクノロジーレベルの超技術をこの小さいサイズに落とし込むのが非常に難しく、通常の戦隊スーパーミニプラの約2倍の検討・設計期間と恐ろしいほどのパーツ点数になってしまいました…。 

スーパーミニプラの1号ロボの中で最大重量、最大ボリュームです。

しかし仕上がりに関しては開発陣一同完全納得の出来になっておりますので、張り切ってご紹介していきたいと思います!

それでは、はじまりはじまり~!

講釈師のおじさんのマネをなんとか文章で表現してみようと思ったのですがやはり難しいです。

 

 

●パッケージ

パッケージはいつものごとくDXをオマージュしております。

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過去に発売した戦隊スーパーミニプラの商品アンケートを見ているとこのDXオマージュのパッケージデザインも一つの付加価値になっているという結果が明確に見て取れます。

良かった点として「パッケージデザイン」に票を入れていただいている方が他の商品と比較して明らかに突出して多いのです。

だからこそ、中途半端なことはできないと思い、今回パッケージの背面はこうです。

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DXのパッケージ形態はプラモデルの箱のようなかぶせ箱で、側面に持ち運び用の取っ手がついているタイプでした。

つまりDXパッケージの裏面は真っ白でした。

「まぁさすがに真っ白はダメだろうし、ライブマンみたいにセット箱もないから今回はとりあえず適当にそれっぽいデザイン入れてみるか~」という感じで、ほぼ考えなしに作ってみたデザインがこれです。(左側の面がパッケージ背面に当たる面)

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考えを持たないということはこだわりを持たないということです。

これではこのシリーズの良さを自ら消しているということに気付き、中途半端をやめて真っ白にすることにしました。

バンダイには隙間恐怖症という病気が存在するので、やはりこのパッケージも色々な人から「大丈夫なのこれ…?」と言われました。

しかし心配の声は理解しつつも、ここは自分の信念を貫いて真っ白でいくことにしました。

真っ白と言いつつ、蓋とトレイの隙間の黒を表現したり、側面の地の色を少し回り込ませたり、実際のDXパッケージの紙の質感とか出したりして、少しでもかぶせ箱の見た目を再現しようと最大限の努力をしたから大丈夫!きっと!

ちなみにレッドサルダーはパーツが一番多い…というか多すぎて箱がちょっとモッコリしていますが、それはご勘弁ということで…。 

 

 

●ランナーとシールと本体

パッケージだけでしゃべりすぎているのでちょっと飛ばしていきます。

レッドサルダー

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ホワイトカーク

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イエロークマード

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ブルーロウガン

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ブラックガンマー

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無敵将軍は複雑な変形をするので、5体全てパーツが多いです。

私は組み立てに2時間くらいかかります。

今回火炎将軍剣と胸の忍マークのパーツを金メッキにしました。

DXの金メッキの印象が非常に強いので、いつもはやらない金メッキも使用しました。

各獣将の顔ですが、サイズが非常に小さくて彩色で完全に表現するのがどうしても難しかったので、瞳等の最低限は彩色をしておりますが、より正確にキャラの顔を再現するためのシールもつけております。

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顔シールはお好みで貼る貼らないを決めていただければと思います。

無敵将軍の顔もあの特徴的なブルーメタリックは塗装です。

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●獣将

続いて各獣将の紹介です。

レッドサルダー

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通常だとサルダーとクマード、ガンマーは変形の都合で肩位置が下がってしまうのですが、肩の高さを変えられるスライド機構を採用して、自然な肩位置になるようにしております。

無敵将軍の兜はちゃんとサルダーの体の中に収納できます。撮影時に見事に収納し忘れているのには気付かないでください…。

サルダーは変形の都合もあって一番関節が多いので上半身も下半身もダイナミックに動きます。

各獣将が持っていたそれぞれの個人武器も付属しています。

 

 ホワイトカーク

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カークやロウガンは変形都合で可動させるのがかなり難しかったのですが、足首以外の主要な関節はちゃんと動かせるようになっています。

そしてカークの左肩(無敵将軍になった時に背面にくる肩)のデザインなのですが、この肩のデザインがDXとTVでちょっと違うっぽいということに気付き、過去の関係者向け撮影会の画像や映像を見漁ってどのようなデザインか分かったので、劇中のデザインに合わせております。

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ちょっと味気ないデザインではありますが…。

 

イエロークマード

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無敵将軍時に脚になるクマードとガンマーが単体では一番可動する関節が少なくなっています。

腰・膝・足首が動きませんが、上半身は首・肩・肘・手首、下半身は脚の付け根のボールジョイント部分が可動します。

無敵将軍になった時に足首を動かせるというオリジナルギミックを搭載しておりますので、後程そこも簡単に紹介します。

 

ブルーロウガン

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ロウガンの左肩もカークの右肩と同じくちょっと地味ですが正しいデザインです。

無敵将軍の時に正面にくる左肩は金パーツの上から金彩色の豪華仕様です。(カークの右肩も同様です)

実はこの子は顔の造形がなかなかうまくいかず、一番時間がかかりました。

最後は綺麗にまとまったので良かったです。

 

ブラックガンマー

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ケイン・コスギがキレッキレでかっこよかったな~。コメントが尽きた。

 

獣将が並ぶとこんな感じです。

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鶴姫真ん中並びです。

開発当初から「獣将の身長は揃える」というのは一つのキーポイントにしていました。

身長が揃っていると並べた時にやはり違和感がないというか、なんとも気持ちがいいものになるかな思ってそうしています。

実はスーパーミニプラのいわゆる戦隊1号ロボは全て首の付け根の高さを同じにしています。

2号ロボ以降は合体都合でサイズがバラけるのですが、1号ロボだけは同規格で揃えようというのはシリーズ当初から貫いているこだわりでもあります。自分自身の夢だったという話もありますが。

この身長が同じ5体の獣将が合体したカクレンジャーの1号ロボ無敵将軍も今までの1号ロボと同規格なので、ぜひ並べてみてもらえると嬉しいです。

 

脚が開くのでこんなこともできたりします。

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回転する台座に乗せれば忍法真空ハリケーンを再現できますね。

 

それではいざ、忍者合体!!

 

 

●無敵将軍 

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無敵将軍参上!!

ほぼDXの変形合体を再現できます。

クマードとガンマーの顔だけは強度と可動の都合上取り外さないといけないので、なくさないように注意していただければと思います。

足首は伸ばせば可動しますので、接地性が良くなります。 

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肩の関節はちょっと複雑な作りの多重関節にしているので火炎将軍剣を構えるポーズから斬るポーズまで余すことなく再現できます。

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ポーズをとらせるとこんな感じです。

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そして各獣将の個人武器は合体させることが可能です。

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これはDXのオリジナル仕様なのですが、スーパーミニプラでもちゃんと再現しております。

 

 

さらにプレミアムバンダイ限定の隠大将軍&ツバサマルセットをご購入いただいている方はツバサマルと超忍者合体させてスーパー無敵将軍を再現可能です。

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と、いうわけで 『スーパーミニプラ 忍者合体 無敵将軍(9/24発売)』のご紹介でございました。

神将の名にふさわしく神がかっているDXに対してスーパーミニプラなりの答えを出せたつもりでいます。

変形・合体してよく動く無敵将軍。

ぜひとも手に入れていただければと思います。

よろしくお願い致します。 

 

 N西

(C)東映

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