「スーパーミニプラ 真(チェンジ!!)ゲッターロボVol.1」
ブログ後編では商品の可動機構や造形の細かい仕様を、引き続き設計担当の方々へのインタビューの内容を交えながらご紹介していきます。
設計担当:原型師 小野田さん
ディレクション:(有)アーミック 柳沢さん
*以下 小野田:O 柳沢:Y でお送りします
「ゲッター1」CHECKポイント
Y:サイズは小さいけど実物よりボリュームがあるように見せるには「隙間」を敢えてつくらないこと。「ゲッター1」は脇、太ももの隙間をつくらないことでボリューム感を際立たせ、ゲッター1ならではの“ムチムチ”のフォルムを再現しています。


腰部を敢えて横の回転だけに絞り、劇中のフォルムの再現に努めています。劇中画像と比較しても「のけぞりポーズ」もイメージ通り再現できます。
腰の可動域を絞っている分、胸部、股関節の引き出し式の関節機構がアクションポーズの再現を助けます。
着脱式のマントは3枚のパーツから構成されており、左右へ大きく広げ躍動感のあるシーンを演出できます。
「ゲッター2」CHECKポイント
Y:「ゲッター1」とは逆に「ゲッター2」は隙間ができるように設計しています。
設定画と比較しても立ちポーズの再現度が高いことが伝わるかと思います。


O: とにかく細いので可動機構をいれるのがぎりぎりでした…、顔回りにこだわって作っています。首回りの可動域の確保と、ゲッター2の「病的な(笑)」顔の再現がポイントですね。
Y:作品中は「見上げ」て見ている構図が多い中で、頭部の長さの印象をどうまとめようか悩んでいましたが、小野田さんがその部分もしっかりバランスよくまとめてくれています。
劇中で左右逆の描写がある腕パーツは組み替えて遊ぶことができる仕様。
腰部の可動で前屈姿勢がとれるため、飛行のシーンも難なく再現可能です。
「ゲッター3」CHECKポイント
Y:劇中のアクションは人の動きを参考にしたものが多いなか、「肘」を中心に曲げるアクションがメインになるので、蛇腹構造にせず肘でまげる機構にしています。
O:肩は簡単な機構なのですがよく動く構造になっています。
O:蛇腹パーツはつなげていくと劇中の腕の印象を再現できますよ!
O:車部分のサイズ感は図面や画像だともっと大きい設定なので、今回のサイズの落としどころが迷いました。正面から比較するとボリュームが少なく見えるのですが上から見ると結構奥行のボリュームがありますからね。
Y:昭和っぽい手首の再現もできましたね!昔のロボの手はボリュームがあって厚みがある描かれ方が多いので、ロボの力強さを表現するのに「大きくて、丸い手首」」の再現は必要なので、今回の商品ではそれが再現されており感激しました。
【Vol.2のラインナップを少しネタばれ…】
Y:1体はマントにこだわって作っています。CADの設計では非常に作りにくい形状なのですが、開閉できるマントを劇中のイメージにのっとりダイナミックな形で製作しています。
Y:2体目は僕が一番好きなロボをラインナップしています。劇中沢山でてくる機体なので沢山購入してください!TV版とパンツの色が変わったロボです。
Y:最後の1体は、僕らの中で一番かっこいいと思うフォルムで現在進行形で仕上げています。
O:過去出ている商品はいろんな解釈が入ったアレンジ版が多いですが、今回はシンプルに劇中のイメージを再現できるように頑張っています!
Y:羽がどんなサイズになるのか…ランナーが大きくなるのでPKGのサイズが心配ですね(笑)
さらにその後の展開は…!!?
2弾以降の展開も現在鋭意画策中です。
シリーズの継続に向けて応援よろしくお願いします!
「スーパーミニプラ 真(チェンジ!!)ゲッターロボVol.1」は9月発売予定。
全国量販店の菓子売場等でも購入できます。
店頭では1種から購入可能です、発売までお楽しみに。
担当:TA
(C)1998 永井豪・石川賢/ダイナミック企画・「真ゲッターロボ」製作委員会