はじめまして。新しくキュウレンジャー食玩の開発担当となりました、N岸と申します。
私はこれまで3年ほど、男児向けのカードやシールがついた菓子の開発をしておりました。「カッコよさ」を追求する熱い気持ちは、前担当のN西にも負けないつもりです!
さらには私自身、このミニプラという商品のファンでもあります。とくに、近年の革新的なパワーアップの数々は、同じ部署の私から見ても「うわぁ…頭おかしい…」と思ってみていました。そんな自分が、まさかこの記事を書くことになるとは…。
クオリティの高い食玩を作りつつ、このブログで開発秘話なども積極的にお話ししていければと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
※ちなみに、これまでスーパー戦隊シリーズの食玩を担っていたN西は、4月から私の上司となっております。N西のミニプラ魂はしっかり継承されておりますので、これまでと変わらぬクオリティをお約束いたします!
さて、今回ご紹介するのは、5月2日に発売予定の「ミニプラ キュータマ合体シリーズ03 リュウテイオー」です。4月23日の放送でついに登場した最新ロボが、満を持してミニプラでも登場です。
※基本情報はコチラからご確認ください。
それでは、レビュースタート!
■パッケージ
今回は全5種で、リュウテイオーが完成します。
リュウボイジャーがA・B・Cの3種に分かれており、オオグマボイジャー&コグマボイジャーが1種、サソリボイジャーが1種です。リュウボイジャーは3種の分割となってしまいましたが、その価値を感じて頂けるようなボリューム・可動・変形合体機構になっていると思います。くわしくは、続く記事の中でご紹介いたします。
■開封&各ボイジャー紹介
さっそく開封してみます。
(1)リュウボイジャーA
大きなランナーが3枚、すべて異なる成形色で封入されています。
今でこそ当たり前に感じてしまうボリューム感ですが、一昔前の1種あたりランナー1.5枚~2枚程度で構成されていた時代も良く知っている身としては、ミニプラの進化を強く感じます。
(2)リュウボイジャーB
このセットにはリュウミニキュータマが付属しています。
(3)リュウボイジャーC
全部で3つのランナーと、2つのパーツが入っています。
なぜ2つのパーツだけランナーがついていないのか、疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、理由は単純で、ランナーが付いてしまうと箱に収まり切らないボリュームになってしまうためです。そのため今回は、作業工程が増えてしまいましたが、この2つのパーツのみ工員さんの手作業でランナーを取り除いてから封入しております。
(4)オオグマボイジャー&コグマボイジャー
5枚のランナーが入っています。色分けは4色。
(5)サソリボイジャー
こちらは過去のミニプラからの再録です。ランナー5枚で、4色を使用しています。
■各ボイジャー組み立て
開封も終わったので、さっそく組み立ててみます!
(1)リュウボイジャー(A+B+C)
素組み
完成
まず思うのは、「圧倒的な長さ」です。一直線に伸ばすと、なんと全長約38㎝! おもわずスタンドを使って、パースを付けて撮影してしまいました。
※スタンドは付属しません。
ほかのボイジャーと並べると、その長さがよくわかります。
ただでさえ小柄なカメレオンボイジャーは、もはや食べられてしまいそうな迫力。
首と尾の付け根には、それぞれロボ時に関節となる可動部があるので、ただ長いだけでなく動きに表情を出すことができます。番組での動きが印象的な、うねうねとしたポーズもこのとおり。
タイヤによるコロ走行もできます。
(2)オオグマボイジャー&コグマボイジャー
スカイブルーの体と、グレーのアーマーの2色が特徴的なオオグマボイジャーを、成形色だけでもここまで再現。
コグマは、リュウボイジャーAの黄色いランナーについているパーツを使用することで、シールを貼ることなくヘルメット部分の色分けを疑似的に再現できます。
小さいパーツのシール貼りは、小さなお子様にはやはり難しいもの。このパーツがあることで、誰でも手軽にコグマボイジャーのディティールをアップさせることができるようになっています。
(3)サソリボイジャー
形状はすでに発売済みのものと変更ありません。ただ、ちょっとした変化でも楽しんでいただけるように、シールの絵柄を変更しています。
■セイザドッキング!
満を持して、キュウボイジャーたちを合体させます!
素組み
完成
リュウテイオーの最大の特徴ともいえるのが、リュウボイジャーの長い体を半分に折りたたむようにして、ロボの胴体&足を完成させる変形ギミックです。
ミニプラの設計にあたり、はじめてDX版の玩具のギミックを知った時、「このポキッと折れるような独特な変形は、絶対に子どもたちの心を惹きつける!」という確信がありました。
ただ、一見シンプルなようで、各部位が綿密にかみ合わないといけないギミックなので、ミニプラにするための課題は山積みです。一時は、抜き差しありの組み換え変形とすることも検討しました。ですが、やはりこの独特な変形ギミックを諦めるべきではない、という結論に至りました。
また、このギミックの設計をさらに難しくする、ミニプラだからこそ取り入れたい新たなアイデアもありました。それは「腰の可動」です。リュウテイオーはカンフースタイルで戦うロボなので、ミニプラのように動かして遊ぶキットでは、腰を回せるようにしてキックやパンチといった肉弾戦ポーズがかっこよく決まると、商品のプレイバリューが格段に上がるのは間違いありませんでした。
「半分に折れる特殊な変形ギミック」と「腰の可動」。この2つを同時に実現できないか…、設計のメガハウス様に無茶なお願いをし、トライ&エラーを重ねました。試作品を何度も作り、過去のロボット玩具を持ち寄って分析し…。
結果、以下のような工夫で、理想とするギミックを実現することができました!
リュウボイジャーの胴体と尾を接続するピンが、じつは可動式になっています。このピンを90度回転して倒すことで、腰は自由に回りつつ、胴体中央の合わせ目がガッチリとロックされるような、一石二鳥の構造となっています。
※お伝えするのがなかなか難しく、わかりづらくなってしまいました。ぜひ実物を手に取って遊んでいただけるとうれしいです。
その腰可動を活かして、遊んでみた結果がこちらです。カッコいいポーズが自由自在!
仁王立ち。
このポーズを撮るためには、クマボイジャーとコグマミニキュータマの接続部分に、サソリボイジャーやワシボイジャーについている「肘関節パーツ」を使用しています。肘関節をつけることで、リュウテイオーの肩とクマボイジャーの後輪が干渉しなくなり、より自由度の高いポーズをとることが可能です。右腕を90度回転するだけで、仁王立ちのシルエットがよりかっこよくなっています。
キュウレンオーと並び立つ!
こうしてキュウレンオーと並べてみると、リュウテイオーのほうが一回り大きいことが分かりやすいかと思います。ちなみにとなりに並べたキュウレンオーは、通常版とは色が異なるメタリックカラーですが、塗装したわけではありません。これが成形色そのものの色なのです…! すでに戦隊食玩ポータルにも掲載されているアイテムではありますが、その紹介もまた近いうちに。
手足の付け替えももちろん自由自在。
新担当・N岸によるミニプラ「リュウテイオー」のレビューは、以上です! 皆様にもぜひ遊んでいただきたい、楽しいキットになっていることがすこしでも伝わりますと幸いです。
リュウテイオーで遊んでいただけた方は、ぜひ箱に印刷されているアンケートフォームから、感想やご意見をいただけますとありがたいです。皆様の声を反映して、食玩の限界を突破するアイテムを生み出していく所存です。長文・乱文となってしまうこともあるかと思いますが、お付き合いいただけますとありがたいです…! どうぞよろしくお願いいたします!!
~次回予告~
リュウテイオーにはさらなる秘密が隠されていた!?
5/1、ミニプラ リュウテイオーの『続報』をお届けします!
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