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【4月2日(日)追記 これが勝利の鍵だ!】
皆様、日本アニメーション様・サンライズ様・バンダイキャンディ事業部の共同エイプリルフール企画『洗濯王ガオアライガー』は楽しんでいただけましたでしょうか。
このエイプリルフール企画は日本アニメーション様からサンライズ様への熱いラブコールで発進した企画だそうです。
最初は洗濯王ガオアライガーという偽企画だったという事でしたが、日本アニメーション様の熱意に負けずとサンライズ様も『洗濯王ガオアライガーFINAL』の企画を立ち上げたとの事です。
私もそんな話が持ち上がっているということは伺っていたのですが、「へぇ~」という感じでまさか自分が参加することになるとは思っていませんでした。
3月上旬のある日突然、サンライズ様から「スーパーミニプラでガオアライガーの試作を作ってほしい」と連絡がきた時の衝撃は今でも忘れません。
「無理です無理です!今は 超竜神 とか の設計検証で手一杯です!汗」という感じだったのですが、押し問答をしているうちにサンライズ担当者様から「それでも勇者か!」という言葉のヘル・アンド・ヘブンを撃ち込まれて、押し切られることになりました。
熱意が熱意を呼んで大きな企画になっていくという勇者シリーズにふさわしい展開と怒涛のドライブ感で熱くなりました。熱意って大事。
私もより一層スーパーミニプラシリーズを皆様に楽しんでもらえるよう、日本アニメーション様、サンライズ様の両社に負けないようなエンターテイナー魂を持って今後も仕事に取り組んでいきたいと改めて思いました。
今後ともスーパーミニプラシリーズをどうぞご贔屓にしていただけますと幸いです。
よろしくお願いします。
N西
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こんにちは。
スーパーミニプラ担当のN西です。
君たちに最新情報を公開しよう!
今回はついに情報解禁になった『洗濯王ガオアライガー』の商品紹介をさせていただければと思います。
やっと皆様に発表できるこの日を心待ちにしておりました。
この作品は『あらいぐまラスカル』の40周年、『勇者王ガオガイガー』の20周年を記念を記念して、ラスカルの版権元である日本アニメーション様からサンライズ様へ熱烈なアプローチがあり、実現した夢のコラボレーション作品です。
そして驚きなのが、あれよあれよという間に話が膨らんでいき、まさかのOVA版『洗濯王ガオアライガーFINAL』まで同時発表することになったことです。
この間のドライブ感は凄まじいものがありました。
いきなりすぎて皆様も驚かれていると思いますので、最初に本企画の経緯からご説明したいと思います。
このお話をいただいたタイミングはちょうどスーパーミニプラガオガイガーの開発がいよいよ本番を迎えて我々開発陣もアドレナリンを出しまくって大いに盛り上がっている頃でした。
最初は意外な組み合わせ過ぎて「え?え?」という感じで少し混乱した記憶があります。。
話を伺ってみると、昨年から日本アニメーション様とサンライズ様で何かコラボレーション企画ができないかと打合せを重ねていたのですが、色々と検討をしていく中でそれぞれアニバーサリーイヤーを迎える『ラスカル』と『ガオガイガー』でやりましょうということになったそうです。
映像作品販売・配信以外にも立体物での商品化も視野に入れた展開をしたいという両社の意向があり、ちょうどその頃ガオガイガーの開発が進行していたスーパーミニプラでどうかという話になり、サンライズ様から私にお話を頂いたという流れです。
最初は私もたぶん今の皆様と同じような気持ちでしたが、メカデザインが進んでいくうちに「なるほど、これはちょっと面白そうだ」という感覚が芽生えてきました。
全くの作り直しデザインではなく、基本的には大部分が通常のガオガイガーのデザインなので、商品(スーパーミニプラ)的にもとても作りやすいことと、お陰様でスーパーミニプラガオガイガーが予約好調だったことが幸いして、社内の商品化会議も大きな問題なく通過しました。
ということで簡単な流れの説明になりましたが、現在映像作品・スーパーミニプラ共に関係者一同楽しみながら絶賛進行中です。
ちなみにスーパーミニプラの開発スタッフはもちろんガオガイガーシリーズを手掛けているチームで万全の態勢です。
今回は実際の開発用資料も少しだけですが、公開しちゃいます。
ギャスカル顔サイズイメージ
顔図面用イラスト
顔のパーツ分割案
実際の3D CAD図面
そしてさらに開発中の彩色サンプルもご紹介したいと思います。
ギャスカル
コアロボになるギャスカルです。
新規の造形は顔、シッポ、爪です。
ギャスカルの口は開きバージョンと閉じバージョンを差し替えで表現することができます。
アライガー
もちろんアライガーに変形も可能です。
アライオーマシン
各ガオーマシンは名前だけ『アライオーマシン』となりますが、デザインは変わりませんので、スーパーミニプラガオガイガーのものをそのまま流用します。
アソートはまだ細かい部分までは決まっていませんが、ギャスカルを多めにする予定ですのでご安心いただければと思います。
ファイナルウォッシュ、、、承認ッ!!
了解ッ!
ファイナルウォッシュ、プログラムドラーイブッ!!
ガオッ !
アライッ!!
ガァァァァァ ーーーッ!!!
もちろんファイナルウォッシュは完全再現可能です。
設計進行中に唯一頭を悩ませたのが、シッポの処理です。
ギャスカル状態の時はシッポはこの位置です。
ところがこの位置のままファイナルウォッシュしてしまうと、ガオアライガー状態になった時にシッポが前垂れのすぐ後ろにきてしまいます。
・・・これはさすがにヤバすぎます。
シッポは本体側のスタンド用の穴に差し込みます。
本体は金型流用なので穴の位置を変えることはできません。
ということでシッポ側に少し細工をして再現をしようということになったのですが、これが強度とデザイン再現の両立がなかなか難しく…。
最終的には何度も試作を出し直してこのようになりました。
可動式のピンパーツです。
これによって強度とデザイン再現を両立させることができました。
ちなみにここまでこだわっているのですが、実はこの尻尾は劇中ではガオアライガー状態の時は生えない設定になっています。
ガオアライガー状態でのシッポはスーパーミニプラのオリジナル仕様です。
もちろんシッポを取り外して劇中設定と同じようにもできます。
メカデザインがFIXしたので、彩色サンプルを作成してこれから色分けやシール部分を決めていくという段階です。
それにしても・・・愛くるしい。
私はラスカルの世界には初めて触れるのですが、ラスカルファンの皆様的がラスカルがこんなゴリゴリのロボになるということにどんな反応をされるのかドキドキしています。
もちろんガオガイガーファンの皆様にも楽しんでいただけると嬉しいです。
ということで情報解禁に合わせた途中経過のご報告なってしまいましたが、今回は以上です。
それでは、次回もこのブログでファイナルウォッシュ承認!
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