こんにちは、Yです。
現在好評受注中の「スーパーミニプラ 超獣機神ダンクーガ」!
9月の発売まで待ちきれませんね!!
今回は「スーパーミニプラ 超獣機神ダンクーガ」の詳細について迫るために、開発秘話についてご説明しようと思っております。
実は今回のダンクーガは普段のスーパーミニプラの開発スキームとはちょっと異なる方法で開発を進めました。
デザイン図案担当:正田企画さん
開発・設計担当: T-REX 元木さん
デザイン図案とは下記のような全体のレイアウトを二次元のイラストにまとめる作業のことを言います。
今回はダンクーガ全体のバランスの調整を行いながらイラストの作成を進めていきました。
イラスト:ダンクーガ 開発用デザイン図案(正田企画さん)
ただしデザイン図案は二次元でのお話しであるため、立体物で十分に変形が可能なのかは検証をしつつ進めなければなりません・・・・。
そこではCADを用いた開発・設計が必要となりますが、今回はここからバトンタッチでT-REX 元木さんにご依頼をさせて頂き開発を進めていきました!
今回のスーパーミニプラの題材ともいえるダンクーガですが、変形が非常に複雑でスーパーミニプラでどこまで再現できるか担当である自分も非常に不安な状況でした・・・。
そんな中、巨神ゴーグの際にも素晴らしい設計をしていただいた元木さんの方にご相談を持ち掛ける形で開発を進行してまいりました。
総力戦ともいえるダンクーガですが、お伝えしたいことがたくさんあります!
そんな今回のブログでは、設計を務めて頂きましたT-REX 元木さんにインタビューしまして商品の魅力について迫っていきたいと思います!それではどうぞ!
今回設計を担当していただいたT-REX 元木さん
テストショット第二弾 試作
(画像は通常発売版とプレミアムバンダイ限定の商品を合わせて撮っています)
*以下、元木さん→MO:でお送りします。
Y:どういう流れで元木さんに設計を依頼したかを振り返ってみましょう。笑
MO:バンダイさんから既にアップされたデザインスケッチを渡され、それをベースに設計がスタートしています。図面を確認してまずお伝えしたのが「イーグルファイターの変形はできませんよ」と釘をさしました。笑
一度設計をしてみて、具体的に出力品でみていただければ色々と伝わると思い設計を受けました。
Y:設計段階でどうしてもボツにした箇所はありますか?
MO:ライガー、クーガーのサイズ感、ギミックの入れ込みも設計前段階では難しいだろうなと考えていたんですが・・・以外と設計できちゃったんですね。笑
ただイーグルファイターはやはりできなかったですね・・。最初は完全変形のイーグルファイターの試作を作ったのですが、出力してみて実感したのは可動軸の細さと成形できない事実ですね。
Y:個人的にめちゃくちゃ完全変形イーグルファイター見たかったです。笑
イーグルファイターはファイター形態とヒューマノイド形態の固定モデルが付属。
単三電池と比べても非常に小さいことがわかる。
Y:設計にあたりこだわった箇所を教えてください。
MO:図面上のデザインはキープしながらも、工夫してパーツの簡略化は結構しています。
簡略化はしているのですが、組み立て済み完成品の商品とは異なる「ある程度組みが面白い」「組んだ後も遊べる」”プラモデル”という商品形態を念頭に、設計を進めました。
差替えと変形の美学なのですが…差替えて手元に残るパーツの多さってどうなのかなと考えちゃうところがあるので、何パーツも変形のために差し替えるくらいなら変形させちゃえとギミックにこだわった箇所もあります。今回の「ダンクーガ」は100%まるまる再現のフォルム、というコンセプトではないので、
ある程度アレンジを含めて、半分プラモデル・半分おもちゃの要素をもった商品にしています。
「ビッグモス」はもう少し変形機構が盛り込めたかもと思っている部分もあります。設計や試作段階の時がゴールではなく、最終商品の素材で遊べる、最終の金型で再現できるフォルムや機構をゴールとして設計するのが私たちの仕事だと思っています。
ビッグモスは各形態のプロポーションを優先し、脚部分の差し替え構造で再現。
ビースト形態・タンク形態用の砲座パーツはランドクーガーセットに付属。
Y:「ダンクーガ」自体、プラモデルがこれまでほぼ市場になかったため、
フォルムの選定や合体機構の検討が大変でしたね。
MO:これまでのSMPシリーズは既に市場にプラモデルシリーズが出ていたり、完成品トイがでていて、そこにないフォルムや合体の要素を盛り込んできたのですが、今回はプラモデルとして初めての商品になるので、そのことを意識してディテールや機構などを盛り込んでいます。
Y:注目してほしいポイントがあれば教えてください!
MO:最初に再現したいポーズを伺い、「断空剣を両手で握ったアクション」の希望があったので、再現に向けて肩の可動機構を仕込んでいます。商品の最終画像でそのアクションが再現できているのを見た時は、本当にできたなぁと実感しました。
①開発途中の3Dプリンタ出力試作の画像。
この時点ですでに断空剣の構えが決まっていることがわかる。
②今回のテストショット品の断空剣の構え画像。肩の引き出し可動機構により、
自由度が高いまま自然なポージングを決めることができるようになっている。
③自然なポージングを実現する肩の引き出し可動機構のアップ
Y:購入を迷っている方にぜひ一言お願いします!
MO:簡単に組めて、変形合体を手軽に楽しめるプラモデルのガンクーガは史上初です。
買ってつくって終わりではなく、買って、つくって、変形合体を楽しんでいただきたいです!
あとは嵌合部の渋みの調整はバンダイさんにかかっていますので、何卒宜しくお願い致します。笑
元木さんどうもありがとうございました!
さて、今回のブログは楽しんでいただけたでしょうか?
また、キャンディ事業部からのおしらせになりますが、
きたる7月28日(日)「 ワンダーフェスティバル2019 [Summer]」にキャンディ事業部として出展が決定いたしました!!!
そしてさらに!
昨年好評でした商品化希望アンケートも実施決定いたしました!!
今年はワンフェス会場とWEBでの投票が可能になっております。
期間ついてはおってご連絡させて頂きたいと思います。
昨年のアンケート結果で20代で7位、30代で1位、40代で2位、総合で1位を獲得した「ジェットマンシリーズ」は今年商品化が実現しました。
アンケート結果は商品のラインナップ検討の際に大切なご意見になりますので奮ってご投票頂けますと幸いです!
今回のブログでもお話ししましたダンクーガも出品致しますので是非お立ち寄りください!
7月28日は幕張で会いましょう!
それでは!
(c)葦プロダクション