みなさんこんにちは!担当Yです!
「SMP ALTERNATIVE DESTINY 『トップをねらえ!』 ガンバスター」の新情報をお待ち頂いていた皆様!お待たせいたしました!
前回開発ブログからの更新となります!
↑このときには「SMP ALTERNATIVE DESTINY」シリーズの全体像を中心に説明でした。
このブログの後、工場から新たなガンバスターのランナーや彩色品見本が上がってくる中、来る日も来る日も、「ここのパーツの傷キレイにできませんか?」「もう少し彩色箇所キレイに処理できますか?」「ここのゲートってなんとかアンダーゲートになりますかね‥?」「パッケージの色味もう少し明るくなりますかね?」などなど、工場とのラリーを続けておりました・・・。
長らくお待たせする形になりましたが、今回の開発ブログではガンバスターをついに皆様に公開できる準備ができましたので、商品の詳細に迫った「商品レビュー公開」ということでブログを書かせて頂きます!
「SMP ALTERNATIVE DESTINY」という新たな”食玩”ブランド創出のため頑張ってまいりましたので、是非ともブログで楽しんでもらえたら幸いです!
それでは「SMP ALTERNATIVE DESTINY 」シリーズの顔となるパッケージからお見せしていきましょう。
■パッケージ
パッケージは「食玩の中でも一番高級感があるのではないか?」と思えるほどオーラが漂った仕上がりになりました。
「SMP ALTERNATIVE DESTINY」はSMPシリーズから超造形に特化した、ハイブランド的立ち位置を想定していたので、パッケージも高級感ある雰囲気に仕上げています。
全体は黒を基調にしたデザイン、外側を覆う部分にはマット地を採用しました。全体のイメージの雰囲気感は香水の箱のような高級感ある仕上がりにしてほしい!と生産メーカの方に無茶に近い相談をしたところ、「やってみましょう!」とパッケージ素材のサンプルなど親身に相談に乗って頂きました。その節はありがとうございました!
そんなパッケージの注目ポイントはココ!
正面と両側面には銀箔をあしらった仕上げに!
マット地の素材感と相まって、食玩から遠く離れたところまできたパッケージになりました。
そしてパッケージのさらなる仕様はこちら。
スリーブ仕様!!!
銀箔がきらっと輝くスリーブから静かに中身を引き抜くと、白と黒で抑えめに主張するインナーパッケージが現れる仕様になっています。インナーパッケージには内容物を衝撃から保護する黒マット地のダンボール紙を採用しました。
外側も内側も甲乙つけがたいカッコいいデザインになってますので、じっくり質感を味わいつつ手に取って頂けると幸いです。
ちなみに本パッケージは通常のSMPシリーズのような糊付けではなく、透明なステッカーで封をしてありますので、SMPシリーズのパッケージとは異なり破かずに開くことができます。
ステッカーは、外側スリーブ固定用とインナーパッケージ密閉用でそれぞれ2箇所、上下で計4箇所に貼り付けています。
また、スリーブ裏面には商品の説明を入れてありますので、店頭で見かけた方は手に取ってパッケージを楽しんで頂ければと思います。
では次は中身を見てみましょう!
■内容物
インナーパッケージに入っているランナーはこちら。
前回のブログでも取り上げましたが、SMP ALTERNATIVE DESTINYシリーズはシールレス!
ランナーについたパーツに直接工場で彩色を加えることで、ニッパーを使ってパーツを切り出すだけで商品画像そっくりのガンバスターが完成します!
また、頭部のツノ部分は細く繊細なパーツのため、下記のようなプチプチでくるまれた状態で商品中に梱包されています。
梱包まで気を付けよう、と途中で生産メーカの方に無理を言って追加してもらいました。
今回ガンバスターを立体化するに当たり、下記のように彩色と成形色を組み合わせました。
彩色による再現→
メタリックオレンジ、メタリックレッド、メタリックイエロー、メタリックパープル、ガンメタ、マットブラック他
成形色による再現→
ダークパープル、ダークグレー
「SMP ALTERNATIVE DESTINY」の企画時に、価格をある程度抑えつつも完成度の高い商品にできる仕様は何か?と考え、塗料だからこそ出せる色味を生かした彩色と、マットな質感を出せる樹脂の選定&表面加工を施した成形色を組み合わせる本仕様にたどりつきました。
アップでそれぞれのパーツを見てみましょう。
まずは彩色パーツ。↓
彩色はほぼメタリック系の色味を採用しています。その理由としては「彩色だからこそ表現できる色味」だったからです。
これまで多くのスーパーミニプラやSMPを開発していましたが、ネックになるのがメタリック系の色味の表現方法です。スーパーミニプラやSMPでは手に取れる価格に落とし込めるよう、目立つ箇所以外のシルバーやゴールド等のメタリック部分には成形色を採用しています。成形色であっても、より金属感ある成形色を出せるよう、毎回生産メーカの方に無理を言って何パターンか出して頂き成形色を選定していました。しかし、やはり成形色とメタリック系の塗装との表現の差は存在します。
そんな経緯もあり、「SMP ALTERNATIVE DESTINY」シリーズではスーパーミニプラやSMPでどうしてもできなかった箇所をリベンジしようと、効果的に演出できる箇所にメタリック塗装による彩色を採用しています!
もちろん彩色パーツをニッパーで切り離したときにゲート跡が目立ってしまわないようアンダーゲート化を施しています。組み立てるときの手間は少しかかってしまいますが、その分完成したときの出来栄えは非常に良くなります!
そしてお次は成形色パーツ↓
ガンバスターのメインの外装色となるダークパープルと関節色のダークグレーは成形色による再現となりますが、それぞれマットな印象になるよう成形色を調整しています。
ダークパープルはPS素材。工場サンプルの状態で色味感が非常に良く出ていたので、肉厚が薄くなる箇所で光が透けて安っぽく見えないよう顔料の調整を行いました。
おかげで肉厚が薄くなるツノのパーツの先端でも光が透けにくくなっているかと思います。
ダークグレーは関節周りに使用する都合上ABS素材を採用しています。ABSの特徴としてどうしても光沢感が出てしまうため、今回はABS素材で外側に見える箇所にはシボと呼ばれる加工を施しました。
シボ加工とは、表面上処理のひとつで金型表面に物理的にシワ模様を付けることにより、特定の質感をパーツに施す加工をさします。
今回は成形色部分は「マットな印象」を全身に施したいと考えていましたので、そのままではどうしても光沢感ある仕上がりになってしまうABSのパーツにシボをかけることでガンバスターの全身の印象の調整を行いました。
そして最後に、忘れてはいけない本商品の本体であるガム。
インナーパッケージを開けるとコロンと出てきます。
ではガンバスターを見ていきましょう!
■ガンバスター
そしてガンバスターの付属パーツはこちら。
付属品はシンプルにおさえつつも塗装はぬかりありません。
ガンバスターと言ったらの腕組みポーズを再現するための専用差し替えパーツ、手首の角度を変えられる軸を入れた平手左右、専用スタンド(こちら後程説明します)に接続するためのジョイントです。
まずは上半身から見ていきましょう。
バスターマシン1号の先端部分でもある両肩はボリューム感たっぷりに造形。
両肩のブレードは展開式になっっており、設定に即したデザインと、ガンバスターのプロダクトデザインを行ってくださった宮内さんによるアレンジが施された2パターンを楽しむことができます。
ブレードを出したからの収納方法はこちら。
ブレ―ド自体が可動式になっているので肩部に収納していきます。最後に肩部を閉じることで設定に即した形状にすることができます。
胴体部分はT-REXさんの設計のおかげでスーパーイナズマキックのポージングがしっかり取れる可動域を確保しています。
胸部は両腕を前にスイングさせることができ、腕組みポーズ他で役立つ可動域となっています。
そして下半身。
ガンバスターのシルエットは崩さないよう注意しつつ可動域も確保するため、内側から引き出す形の関節機構を採用。ポージングを決めても自然なボディラインになるよう調整しました。
それでは最後にポージングを!
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「お願い!カズミ!戦って!!!」
「ーーーわかったわ、ノリコ。 合体しましょう!」
「お姉さまっ!!」
ガンッッ
バスッ
タァーー!!!
広い可動域を思う存分活用してお気に入りのポージングで楽しんで頂けたらと思います!
そして先程の専用スタンド用ジョイントですが、↑の画像の下の部分の「SMP ALTERNATIVE DESTINY専用スタンド」との接続に使用します。
こちらの「SMP ALTERNATIVE DESTINY専用スタンド」ですが、「SMP ALTERNATIVE DESTINY 『トップをねらえ!』 ガンバスター 」をさらに楽しむことが出来る決定版オプションパーツセットと呼べる「SMP ALTERNATIVE DESTINY 『トップをねらえ!』 ガンバスター ∞スーパーイナズマキックセット【プレミアムバンダイ限定】」に収録されています!
その詳細については別ブログでご説明!お楽しみに!
最後に、「SMP ALTERNATIVE DESTINY 『トップをねらえ!』 ガンバスター」の発売日についてご共有です。当初は10月発売目標で準備を進めていたのですが、生産上の都合上発売を11月に延期させて頂きます。楽しみにお待ち頂いた皆様には申し訳ございませんがもう少々お待ち頂けますと幸いです。
それではまた!
©BANDAIVISUAL・FlyingDog・GAINAX