※3月20日:一部内容を修正しました。
こんにちは、TAです。
先週末発売された『スーパーミニプラ大全』は既にお手に取っていただけましたでしょうか。スーパーミニプラシリーズの開発秘話にとどまらず、ミニプラシリーズの歴史や歴代担当者のインタビュー等の掲載があり、読み応えたっぷりの内容です。
詳細はこちら → スーパーミニプラ大全 - 株式会社ホビージャパン
そのムック本の中で最新作品として紹介した「巨神ゴーグ」
3月16日(金)に遂に情報が解禁になりました!
情報解禁と共に商品の全貌を紹介したく、こちらの方にインタビューしてきました!
『スーパーミニプラ 巨神ゴーグシリーズ』
設計担当:株式会社T-REX 元木さん
物腰が柔らかい印象の元木さん。ゴーグに対する情熱がインタビュー中も溢れ出ていました
千値練×T-REXシリーズの「巨神ゴーグ」シリーズも手掛けています
設計時のこだわりポイントなどもお話していただきました。
【巨神ゴーグシリーズの設計を始めたきっかけは?】
*以下、元木:MOでお送りします
MO:昔の完成品玩具「1/48 DXジャイアントゴーグ」を改造してアクションフィギュアにしよう!と思ったのがスタートです。当時改造用に6個も買いだめしていたのですが、サンプル品をいざバラしてみたら「ダイキャスト」パーツが多用されており、パーツを切ることができなかったんです(笑)
だったら自分で作っちゃうほうが早いかなと。。
TA:改造したかったけど出来なかったフラストレーションが、巨神ゴーグのガレキ製作につながっていくんですね。
MO:思いのたけを込めた30cmサイズの「巨神ゴーグ」を、当時の「ワンダーフェスティバル」で売りましたよ・・・3桁になるほどの金額を自腹でつぎこんだので、売れなかったら終わるなぁーって、めちゃくちゃドキドキしました!
TA:売れたんですか・・!?
MO:1時間くらいで完売しました!それから次のイベントで「マノン」を製作し、また完売して、、その次のイベントではサイズを18cmに変更して販売したときに、サンライズの方からお声掛けいただき、正式な商品化を勧められたことが今につながっています。感謝しております。
【設計時のこだわりポイントを教えてください!】
MO:外観はガレキをベースに造形しており、外観を崩さずに可動を両立させる設計を心がけています。特に今回の商品では「スイング」や「引き出し」機構を活用し、外観を損なわずに可動する構造になっています。
MO:ゴーグのデザインコンセプトは「宇宙生物をベースにサイボーグ化…」という一説を何かの書籍で拝見しました。ロボでもメカでもない、安彦さん特有の生物的な柔らかいイメージを殺さないように、ロボとしてではなく人としての動きのイメージを大事にしました。
MO:いきなりアレンジ版を出すのではなく、まずは劇中のイメージを踏襲した商品を出したいです。ぱっと見は違和感なくイメージそのままだけど、手に取ってみると各所の工夫が伝わる、そんな商品になれば嬉しいです。
*ボディの各所に可動するための機構の工夫が見られます
【ラブル・ガーディアンについても色々質問!】
*プレミアムバンダイ限定「ラブル・ガーディアン」は3/16(金)13時より受注開始
TA:「ラブル・ガーディアン」の頭部パーツ、途中で増えていきましたよね(笑)
MO:劇中やられた仲間を運ぶといった人間らしいシーンがあり、非常に愛着の沸くキャラクターですよね。今回「ラブル」を製作できたことはとても嬉しいです。
TA:企画当初は「キャリア・ビーグル」もつける予定でしたからね。。。サイズ感や細かいディテールの設定を検証すればするほど、中途半端なものは作れないなと思い断念しました・・・。
MO:設定がしっかりしていますからね。キャリア・ビーグルはお客さんが自由にアレンジしてもらえれば助かります。もしくはガレキで販売…?!!
TA:いいですね!!
TA:「ラブル」にも色々な設計のこだわりがつまっており驚きました。レーザー砲を構えるポーズを再現しやすくするため、手首にあらかじめ角度がついていますよね。
MO:そうなんです。「ゴーグ」シリーズは腕を前側へスイングする可動が多いので、胸部パーツを浅く造形せざる得ないのが心残りですが。。あと軟質パーツを使用していないためレーザー砲の「ケーブル」形状の処理は難しかったですね。ただパーツはとにかく細かいところまで製作しており、バンダイさんから「ダメ」と言われれば直そうと思い、やれるところまでやりました(笑)
TA:全部再現します(笑)
MO:4個購入したら約8千円・・・8個購入しても2万円以下・・・うん、僕は買っちゃいますね!
【最後に一言お願いします】
MO:当時は高くて買えないと言われていたものが、今ではこんなに安く手に入るなんて嬉しいです。箱にしまわれてしまうより、とにかくガシガシと遊んでほしいです!まずは是非作ってみてください!!
TA:今後設計していきたい作品やキャラクターはありますか?
MO:''発掘巨人系''が好きなので・・・そのジャンルを追求したいです(笑)
ということでインタビューはここまで!
プラモデルでありつつ、おもちゃ好きの元木さんのノウハウと情熱が注入された本商品は、組みやすさも遊びやすさも抜群です。
【おまけ:ゴーグの仕様紹介】
コックピットも再現されており、もちろん開閉可能!
さらに頭部内部のパネル形状も細かく再現。
同スケールの「田神悠宇」が付属!頭部や手にのせて劇中シーンを再現可能です
詳細は是非商品ページをご確認ください。
(C)サンライズ
担当:TA