バンダイ キャンディ スタッフ BLOG

バンダイの食玩・お菓子・食品etc… “バンダイ キャンディ”の開発スタッフによる公式ブログです。開発担当者が交代で更新予定です。      ※このページでは、記載内容・商品等に関するお問い合わせは受け付けておりません。ご了承ください。

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その可動、伝説級!「ミニプラ キュータマ合体シリーズ04 ギガントホウオー」レビュー 【後編】

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こんにちは、キュウレンジャーの食玩開発担当・N岸です。

皆様、キュウレンジャーの最新話はもう見られましたか? 今回もホウオウソルジャーは圧巻の活躍でした! 私はここのところ、彼が連呼する「伝説」というワードが頭から離れません。録画で回数を数えてみたところ、7/9放送話、7/23放送話ともに10回以上も「伝説」と言っていました。最終話までには、100回を超える「伝説」が聞けるかもしれませんね…!

さて、先週の記事に引き続き、7/25(火)発売の「ミニプラ キュータマ合体シリーズ04 ギガントホウオー」のレビューです。

ちなみに前回の記事はこちら。未読の方は先にお読みいただければ幸いです。

伝説が始まるぜ!「ミニプラ キュータマ合体シリーズ04 ギガントホウオー」レビュー 【前編】 - バンダイ キャンディ スタッフ BLOG


ギガントホウオー状態での可動

前回の記事で完成したギガントホウオーに、さまざまなポーズを取らせてみました。まずは、パンチの構え。首、肩、ひじ、腰、膝、足首、といった関節が動かせることで、このようなポーズが可能になっています。

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つづいてキック! ギガントホウオーは足裏のサイズが大きいので、こんなダイナミックなポーズをとらせても自立させることができます。まさか…と思う方もいるかもしれませんが、ぜひ試してみてください!

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青いパネルについている2本の剣・ギガントブレードを装備させてみます。足を開き、仁王立ち。

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剣を上下に構えたポーズ。スキがない…!

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十字にクロスさせて構えることもできます。f:id:candywrite:20170722192256j:plain

これまでに登場したロボの キュウレンオーやリュウテイオーと異なり、専用の武器を装備しているギガントホウオー。皆様も2本のギガントブレードを構えたかっこいいポーズを追及してみてください!

 

細部のこだわり

ここからは、細部のこだわりをいくつかご紹介いたします。

(1) 腰のパーツ

腰についた銃火器のようなパーツは、90度可動させられる別パーツになっています。理由は、色分けのためというのももちろんありますが、足を大きく蹴りあげた時に、胴体にぶつかるのを避けるためという目的もあります。(このパーツがまったく動かないと、足を上げようとした時に腰と銃口がぶつかってしまい、止まってしまうのです)

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(2) ギガントブレードの長さ

ミニプラ独自のアレンジとして、ホウオウステーションのシルエットがほぼ変わらない程度に、ブレードを約5mmだけ長くしております。

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たった5mmの差と思われるかもしれませんが、実際に持たせてみると、迫力は意外にも大きく変わってきます。下の画像を見て頂くと、その差が分かりやすいかと。右の画像では、左よりも5mm長い剣をもたせているのですが、やはり長い方が、より力強く見えます!

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(3)青いパネルの差し替え

ホウオウステーションについている青いパネルですが、腕と背中を選んでつけられるようになっています。背中につければ、当然腕をより自由に動かせるので、ミニプラにはピッタリのアレンジとなっています。

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この「パネルの背中への付け替え」は、開発の終盤、ギリギリのタイミングで詰め込めた構造です。

といいますのも、途中までは玩具の設定資料をもとに、パネルを腕につける前提で設計を完了し、金型も彫っていたのです。しかしその後、金型の調整をしているタイミングで、番組に登場するギガントホウオーの写真を確認する機会がありました。そこで初めて、番組中では変形後にパネルが背中につく、ということが分かったのです。

可動にこだわるミニプラにとって、パネルを背中につけられれば、アクションの幅はものすごく広がります。「これは伝説が生まれそうだぜ!」…と、そのとき自分が思ったかどうかは正直記憶にありませんが、すぐに設計担当のメガハウスさんと打ち合わせの場を設けました。私は単刀直入に「もう金型は彫ってしまっているわけですが…、今からでも、腕のパネルを背中にもつけられるようにできませんか…?」とぶつけました。それを聞いたメガハウスさんは「考えますね。」と即答。翌日には完璧な修正イメージを送ってくれました。このスピード感と熱意、やはりミニプラのスタッフは本当にすごい、と感動しました。

その結果がこちら。背中側に凸を、パネル側に凹を新たに彫りこんでいます。ポーズを取らせる際に、ぜひご活用ください。

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(4) 股下のスキマパーツ
ホウオウボイジャーをギガントホウオーにする際には、股下のパーツを取り外します。

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実際にロボ状態で遊んでみるとよくわかるのですが、このスキマがあることで、太ももと股間がぶつかることなく、足が前後に動かせるようになっています。ただ、この構造だと、ホウオウボイジャーにしたときにスキマができてしまい、ロケットのシルエットが崩れてしまいます。そのため、追加パーツをつけ、ボイジャー状態の見え方にしっかりこだわりました。

取り外したパーツは、なくならないように背中につけておくのもオススメです。ギガントホウオーも、心なしか満足そうに見えるような…?

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(5) 頭のボールジョイント
ギガントホウオーの頭と胴体は、ボールジョイントで接続されていますので、上を見上げたり、顎をひいたりという表情をつけることができます。

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このボールジョイント、じつは安全上の意味も込められています。たとえば、子どもが万が一上から倒れ込んだ時、こういう先端がとがっているロボだと、思わぬ事故につながる可能性がありそうですよね。この首関節が、動きやすいボールジョイントであることで、上に物が乗って大きな力がかかってもグネッと曲がって、衝撃を受け流しやすくなるのです。

なんといっても、ミニプラは「対象年齢3才以上」(あまりに本格的なプラモデルなので、私でもたまにそれを忘れそうになりますが…)。こういった安全基準をクリアした上で、かっこよさを追求するところに、設計担当者の技術が光っていたりします。


皆様、いかがでしたでしょうか。こうして完成したミニプラ版ギガントホウオー、本日7月25日から、全国のお菓子売り場で発売中です! ぜひ遊んでみていただけるとうれしいです。

 

手に取ってくださった方は、ぜひとも消費者アンケートにご協力ください。みなさまの意見を参考に、さらに良い商品を作っていきます!

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次回の記事では、「ミニプラEX マイクロ合体シリーズ キュウレンオー」をご紹介します。小ささを活かした独自の楽しみ方がある面白いキットになっておりますので、ご期待ください。さらには、このミニプラギガントホウオーの新たな遊び方も、お伝えできそうです…!

最後までお読みいただきありがとうございました!

 

担当:N岸

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