こんにちは。
スーパーミニプラGGG担当(兼スーパー戦隊食玩担当)のN西です。
今回は続報をお待たせしてしまっている『スーパーミニプラ 勇者王ガオガイガー(2/28発売予定)』について、君達に最新(最深)情報を公開しよう!と思います。
最後に今後の展開についても触れますので、少し長くなってしまいますが最後までお付き合いいただければと思います。
今回は最初に少しだけ企画の経緯についてお話させてください。
「そんなことどうでもええわい!」という方はパッケージ紹介まで読み飛ばしてもらっても大丈夫です。
1年ちょっとくらい前の2015年の年末にスーパーミニプラザブングルが発表になったのですが、その反響の大きさがすさまじかったこと、そして2016年のジュウオウジャーのミニプラが発売前からとても盛り上がっていたことが重なって、食玩チームの中に「食玩の組み立てプラキットロボって自分たちが思ってる以上に可能性があるんじゃないか…」という空気が流れ出しました。
私は思いました。
「ここだ!」
今こそ自分の長年の夢である「ガオガイガーを作りたいです!承認よろしくお願い致します!」を勇気を持って会社に言う時だ、と思いました。
私もこのブログを見ているみなさんと同じようにガオガイガーが大好きです。
好きなところを挙げていくとキリがなくなってしまうので控えますが、タカラ(現タカラトミー)さん・カバヤさん・CM’sさん・コトブキヤさん・弊社の商品まで著名な玩具はほぼ持っているくらいは好きです。
しかしサイズ(置き場所&遊びやすさ)・価格(買いやすさ)・クオリティ(細々した部分)の面が全てバランス良く揃っている一品を自分的には見つけられていませんでした。
※これはあくまで1ユーザーとしての個人の所感ですので悪しからず!
なので「自分が満足できるガオガイガーを自分の手で作りたい」というのが私の長年の夢でした。
6年前についに弊社も版権を取得してコレクターズ事業部のSR超合金ガオガイガーが発売決定した時は本当に武者震いしたことを覚えています。
ということで、ザブングルやジュウオウキングの勢いに乗じて速攻でサンライズ様と会社に提案して速攻で商品化承認をいただきました。
そして速攻でスタッフの編成に入りました。
スタッフの条件は「私よりガオガイガーが好きなガオガイガーバカ」ということで声をかけさせてもらい、集まったのが今の開発スタッフです。
商品化が決まってからちゃんとみんなアニメを見返しています。
純度100%で企画開発を進行しています。
次にスーパーミニプラザブングル・イデオン・ガリアンとの違いについても触れておきたいと思います。
まずは担当が違います。
そして開発・設計スタッフや生産工場が違います。
ガオガイガーのスタッフは数年前まで戦隊ミニプラの開発に関わっていた人が中心です。
ということもあり、ガオガイガーを組んでみていただくと分かると思うのですが、設計思想やモノの造りが戦隊ミニプラに近く、80年代スーパーミニプラとは佇まい・パーツの割り方・関節の作り方等、多岐に渡って違いがあります。
さらに80年代スーパーミニプラとは素材が違います。
80年代スーパミニプラはガンプラに代表されるプラモデルで広く使用されるPS(ポリスチレン)を使用しているのに対し、ガオガイガーは戦隊ミニプラで使用しているABS(アクリロニトリルブタジエンスチレン)を使用しています。
2つの樹脂素材の細かいメリット・デメリットは省きますが、ABSのメリットとしては耐性が優れているという点が挙げられます。
ガオガイガーは変形・合体が一つの大きなカタルシスであることは間違いないと思います。
「ガオガイガーの変形・合体をガシガシ楽しんでほしい」「ガオガイガーに燃えていたあの頃を思い出して思い切りブンドドしてほしい」という思いから、開発スタッフと討議を重ねた結果、ガオガイガーはABSを選択しました。
質感もマットな感じより黒光りしているようなイメージがあったので、ABSがマッチしているかなと思っております。
閑話休題。
前置きが非常に長くなってしまってすみません。
それではここからサンプルのレビューを開始します。
●パッケージ
自分で言うのもなんですが、このパッケージはめちゃくちゃカッコいいです。
パッケージの正面のガオガイガーのイラストはミニプラの商品画像をアニメのセル画っぽく加工したものです。
ガオガイガーのアニメは絵の正確さや色の階調等、非常に作画が丁寧です。
私はそんな丁寧なガオガイガーの作画がとても好きなので、どうしてもアニメ絵をパッケージ正面に持ってきたいと考えていました。
ただ、実際のセル画だとパースがかかりすぎていたりしてさすがに商品とイメージがズレすぎてしまうため、 デザイナーさんに商品画像のセル画化をお願いしました。
ところが「フォトショップで一発変換~楽チン」とはいかず、結局商品画像を元にほぼ1から絵を描くという大変重い仕事になってしまいました…。
しかしデザイナーさんの苦労の甲斐あって非常に満足のいく正面イラストができあがり、色使いやレイアウト等のデザインも非常にカッコ良く作ってもらってもう大満足です。
凱機動隊長の睨みもききまくってます。
4種同じデザインで、商品名の部分だけがそれぞれのラインナップ名になっているのでご購入の際はよく見ていただければと思います。
ちなみにインナーボックスはこんな感じです。
天面にGストーンが光り輝いています。
●ランナーとシール
ギャレオン(ガイガー)
ステルスガオー
ライナーガオー&ディバイディングドライバー
ドリルガオー
見ていただくと分かる通り、変形・合体をしっかりと再現するために、非常にパーツが多く、作り応えがある内容です。
特にコアロボになり、人型ゆえに関節が多く、さらにギャレオンにも変形するガイガーはえらいパーツ数になっちゃいました。
スーパーミニプラは対象年齢が15才以上なので、戦隊ミニプラのような手でもぎれるタッチゲートではなく、ニッパーを使ってランナーから切り離すサイドゲートです。
サイドゲートだとランナーからパーツが簡単にもげないため、ランナーのまま彩色ができるという利点があります。
タッチゲートだとランナーにパーツがついた状態で彩色をすると、彩色時の衝撃でパーツがポロっと取れてしまいます。
今回はサイドゲートの利点を活かして各所に彩色を施しております。
特にクリアパーツにクリア彩色をできたことと、顔をシールにしなくてよかったのは見栄えの満足度に大きく貢献しているかなと思います。
●素組みと完成
ガイガーとギャレオン(素組み)
ガイガー(完成)
ガイガーは合体用手(小)、見栄え用手(大)、パー手の手首パーツが差し替えできます。
ギャレオン(完成)
ステルスガオー(完成)
ライナーガオー&ディバイディングドライバー(素組み)
ライナーガオー&ディバイディングドライバー(完成)
ドリルガオー (完成)
色分けをかなり細かくしていることと、彩色をしているので、シール貼りがあるガイガーとライナーガオーも素組みでもかなり見栄え的には良いかなと思います。
Gストーンはこんなに小さくてもこだわりのクリアパーツです。
パーツが非常に小さいので、なくした時用に予備もつけておきました。
今回はクリアパーツの金型を1セットだけ作って、真っ透明で成形し、ランナーに緑や薄いグレーのクリア彩色を施しています。
なので、各ガオーマシンのキャノピー部分やGストーンが設定通りのクリアカラーで再現されております。
他にもギャレオンのシッポの収納、ステルスガオーの羽のGGGマークやジェットタービンのシャッター、ディバイディングドライバーの色分け等、「神は細部に宿る」という言葉もありますので、できる限りこういう細かい部分も大事にして開発を進めました。
●合体パターン
続いて合体パターンをご紹介します。
ステスルガオー+ライナーガオー
ガイガー+ステルスガオー
ガイガー+ドリルガオー
ガイガー+ドリルガオー+ステルスガオー
ガオガイガーへの合体だけではなく、上記全てできます。
この状態で飾る人はあまりいないかもしれませんが、「再現できる」ということが価値だと思って妥協はしませんでした。
ガイガーへのステルスガオーの取付位置やドリルガオーの固定方法等、実は難しい検討課題が細々と多く、意外に時間と手間がかかっています。
その辺りは商品を見て感じていただけると嬉しいです。
●ファイナルフュージョン
ファイナルフュージョンは必ず取説通りに進行してください。
試作時のブログでもやりましたが、試作時より少し詳しめに合体シークエンス再現します。
ぜひバンダイチャンネルの「勇者王ガオガイガー 第一話(無料)」と見比べながら見てみてください。
ファイナルッ フュージョォォーーーーン!!!
ガオッ!!
ガイッ!!
ガァァァァーーーッ!!!
ついに我々の待ち望んだ真の勇者が誕生した!
その名も勇者王ガオガイガー!!
ディバイディングドライバー
ヘルアンドヘブン
ヘルアンドヘブンは少しコツがありますが、なんと胸ギャレオンのタテガミを外したり差し替えたりしなくても再現できます。
上から見るとこんな感じで、腕を肩の高さくらいの位置に持って来て肘を曲げます。
下から見るとこんな感じ。
腕を真っ直ぐに伸ばしたヘルアンドヘブンを炸裂させたいという方は胸のタテガミを外して、少し角度を変えてもらえると再現できます。
第1弾ガオガイガー本体のご紹介は以上です。
●第2弾について(試作)※試作は監修中のものです
公式で先出ししておりますが、もちろん拡張パーツ弾やります。
ここまで揃ってやっとガオガイガーですよね。
ゴルディーとステルスIIはPB限定にして争奪戦になるのは自分がユーザーだったら悲しすぎると思い、一般販売をさせていただく運びとなりました。
ただし、一般発売だと1個950円にしなければならない縛りがあるので、セット内容はゴルディーマーグとステルスガオーIIの2機を3ラインナップに分割することになりました。
しかしクオリティと価格のバランスの落としどころを限界まで探ってこの仕様にさせていただきましたので、勇者の皆様にはご理解いただけると大変嬉しいです…!
ゴルディーマーグ
もちろんシステムチェンジできます。
ゴルディータンク
ステルスガオーII
ウルテクエンジン内部も再現
ブロウクンファントム
プロテクトウォール
プロテクトウォール(プロテクトシェード)を再現できる手首パーツ付属です。
全部乗せ
ガトリングドライバーも付属です。
以上、第2弾の試作のプチ紹介でした。
第2弾は2017年6月の発売予定です。
ということで『スーパーミニプラ 勇者王ガオガイガー』のご紹介でした。
発売は2/28です。
あまりガオガイガーっぽくない普通の口調で進行してきましたが、このブログで少しでも皆様の勇気を奮わせることができれば嬉しい限りです。
続報は「初夏になる頃、このブログの海で~♪」(無理矢理)
これが勝利の鍵だ!
N西
(C)サンライズ