こんにちは。
スーパーミニプラ担当のN西です。
現行戦隊(キュウレンジャー)の担当は外れますが、スーパーミニプラの過去戦隊とGGGシリーズは引き続き私が担当させていただきますので、どうぞよろしくお願い致します。
今回はついに『スーパーミニプラ 進化合体 大獣神(3/21発売)』に関して詳細をお届けしたいと思います。
興味深い(と思われる)画像も公開しますので、ぜひ最後までお付き合いください。
あ、もう公開されちゃったかも…。
今まではブログで「過去戦隊ロボをリメイクします」とだけ言ってみたり、イベントに試作を展示してみたり、バンダイキャンディ公式サイトの商品紹介ページにいきなり商品情報が登場し、しかもそれがグレーのサフ吹き試作からしれっと色付き試作に更新されるというかなりさりげない情報出しをしておりました。
というかちゃんとした情報出しをできておりませんでした…筆が遅くてすみません…。
しかし情報が更新される度に皆様に盛り上がっていただいておりまして、皆様の反応に私も静かに耳を傾けて一喜一憂しながら開発進行し、企画展開を練っておりました。
この度やっと商品サンプルがあがってきたのと、話せる情報が出揃ったので一気に情報公開したいと思います。
またもや本題の前のバックボーンのぶっちゃけ話からしてしまいます。
現代のミニプラ技術を使った過去戦隊ロボのリメイクはずーっとご要望の声としては頂いておりました。
しかし販売的に「本当に売れるのか?」という懸念がどうしてもぬぐえず、なかなか決断できない状況でした。
しかし、私自身は戦隊ロボのリメイクにはぜひ挑戦したいところでした。
今回、大獣神のリメイクを決定した決め手は三つありました。
一つ目はお陰様で戦隊ミニプラやスーパーミニプラザブングルの販売が好調だったこと。
二つ目はスーパーミニプラシリーズスペシャルアンケートの結果で大獣神が多くの票を得ていたこと。
三つ目は今年ハリウッドでジュウレンジャーが映画化されるという大きなトピックがあること。
この三つの要素が揃った今のタイミングを逃すと、市況的にはもういつこのような企画が通せるか分からなかったので、迷っている暇はありませんでした。
「機を見て敏」という言葉もありますので、怒涛の勢いで企画をして商品化の承認を得ることができました。
大獣神のスーパーミニプラ化にあたって「小さくても正統血統の大獣神を目指したい」と思い、ジュウレンジャー放送当時にPLEXでデザインを担当されていた加藤大志さんに設計用元図面の作成をお願いさせていただきました。
そして設計をメガハウスの現ミニプラ担当の方にお願いすることにしました。
非常にご多忙なお二人なのですが、お二人とも快く引き受けていただけたので「現代のミニプラ技術で大獣神をリメイクする」というテーマにピッタリの二人にデザインの進行を担当してもらうことができました。
かなり設計検討に時間をかけましたので、手前味噌ですが今までのどの大獣神とも違うカッコいい大獣神に仕上がったと思っております!
またもや前置きが長くなりましたが、以上のように作る側の我々も燃えて楽しんで開発を進行してきたスーパーミニプラ大獣神のご紹介を開始したいと思います。
それではご紹介スタートです。
●パッケージ
まずはパッケージ画像です。
皆様もお気づきかとは思いますが、当時のDX大獣神リスペクトでパッケージをオマージュさせていただきました。
商品の入口になるこのパッケージで皆様の胸に眠る子供の頃の熱い想いが目を覚ますといいなと思っております。
裏面も見覚えのあるデザインになっています。
デザインは当時のDX大獣神のパッケージをデザインしていただいていたデザイン会社様にお願いしております。
そしてどうせ再現するならトコトンやろうということで、パッケージ正面の「今」のルビ抜けまで再現しました。
当時の関係者の皆様どうかお気を悪くなさらないでいただけますと幸いです…。
ぜひパッケージから楽しんでいただければと思います。
●ランナーとシール
守護獣ティラノザウルス
大獣神の顔は彩色です。
守護獣ジュウマンモス
守護獣トリケラトプス
守護獣サーベルタイガー
守護獣プテラノドン
ゴッドホーンはプテラに同梱されています。
大獣神は全体的にポイントで細かいデザインが入っている箇所が多いのでシールを少なくすることはできませんでしたが、予算のバランスの中で最大限の成形色を使って最小限のシールにできるよう細かく綿密に打合せを重ねました。
●素組み(左)と完成(右)
遥かな大地を踏みしめて5つの牙がやってくる♪
守護獣ティラノザウルス
守護獣ジュウマンモス
守護獣トリケラトプス
守護獣サーベルタイガー
守護獣プテラノドン
プテラはキャノンを取り外してお尻についているスタンド穴で空を飛んでいる風にもできます。
※スタンドは同梱されておりませんので、お持ちのものをご使用ください。
●ダイノミッション
現れよ守護獣たちよ!今こそ合体の時がきた!
獣戦車ダイノタンカー!
ダイノタンカーというプレイバリューが大獣神の魅力を比類なきものにしている一つの要因だということは間違いないと思います。
この付加価値の付け方にはおもちゃ屋魂を非常に感じるので私は大好きです。
ダイノタンカーというシステムを考えた当時の番組・玩具の作り手の方々には敬服の外ありません。
●大獣神
大獣神合体のポイントを赤裸々にお話します。
ティラノの顔はスペースの都合でどうしてもヒンジを入れた回転式にすることはできませんでしたが、なんとか収納できるスペースは作り出して中に入れることができるようになりました。
最初は全く顔が入らなかったので、この部分だけで設計を3回やり直しています…。
マンモスの顔と胴体のジョイント方法はDXとは変えました。
このジョイント方法にすることでダイノタンカーへの合体時に腕が展開してから顔が取れるという劇中通りの順番で合体を再現することができます。
サーベルタイガーとトリケラは守護獣状態と脚状態で画像の部分のジョイント方法が変わります。
守護獣状態の時は突起(リブ)と溝でカッチリと接続します。
脚状態の時は中に仕込まれたボールジョイントを出して接続することで足首の可動(接地性)を確保することができるようになっています。
余談ですが、私はDXサーベルタイガーの「滑り込みセーフ!」感のあるこの前脚のデザインが好きでとても印象に残っていました。
全体的にケレン味の塊のような大獣神の中にある唯一のかわいい部分というか…。
なので、今回のスーパーミニプラではこの前脚はそのままデザインを移植させていただきました。
それでは…
発動!大獣神!!
今回プロポーションは胸周りはDXのマッシブでゴツいイメージを残しつつ、手脚を今のミニプラっぽくスラっとする方向に決めて、バランスを探っていきました。
やはり大獣神はDXがとてもセンセーショナルで印象深かったので、DXのイメージを全く抜いて別のものにはしたくありませんでした。
ティラノの赤もDXリスペクトで少し黒めの赤を使用しています。
可動はこのような感じです。
やはり武器があるとポーズの幅が広がって、ミニプラの本領が発揮できるなと感じます。
●サイズ比較
それでは最後に色々なものとサイズを比較した画像をご紹介したいと思います。
まずは当時のDXとの比較です。
本当にこのDXは名作ですね。
ですが、ミニプラも負けないカッコ良さに仕上げたつもりです!
続いて当時のミニプラとの比較です。
こちらのアイテムはキャンディ事業部にいるコレクターの方からのご提供です。
25年の時を経てミニプラ大獣神が甦る!
そして最後に今年の7月に発売予定のドラゴンシーザーとの比較です。
まだ一発目の試作なので細かい部分の作り込みはこれからです。
ちゃんと剛龍神、獣帝大獣神にもできますので、まずは大獣神をお買い逃しなく!
というところで今回のご紹介は以上となります。
『スーパーミニプラ 進化合体 大獣神』は3/21の発売です。
キャンディ事業部から皆様へのアンサーをぜひその目で確かめていただけますと幸いです。
そして最後に私から皆様へお願いがあります。
スーパーミニプラ大獣神をご購入いただきました折にはぜひ積極的に商品アンケートにご協力いただき、ご意見・ご感想や熱い想いをぶつけていただけますと嬉しいです。
戦隊スーパーミニプラは今後の展開について絶賛検討中ですのでぜひ皆様のお声をガンガンお聞かせください。
それでは、よろしくお願い致します。
N西
(C)東映